コラム

グラウンドゴルフ大会の開催概要の作り方|記載項目とそのまま使えるひな形

2026年9月17日8分で読めます筆者・監修:ぐらごる王子

みなさん、こんにちは。ぐらごる王子です。

グラウンドゴルフの大会を初めて企画するとき、「開催概要(大会要項)に何を書けばよいか」で悩む方は少なくないと思います。開催概要は、日時・会場・対象者・参加費・申込方法など、参加者が申込みや参加準備を判断するために必要な情報をまとめる文書です。今回は、自治体やグラウンドゴルフ連盟が公開している実際の大会要項を参考に、記載しておきたい項目と、小規模な交流大会でそのまま書き換えて使えるひな形を紹介します。「開催概要」「開催要項」「募集案内」といった呼び方は主催者によって異なり、全国で厳密に使い分けが統一されているわけではありません。この記事では、参加者が申込みや参加準備に必要な情報を確認できる文書を作る、という範囲に絞って説明します。

※本記事は2026年9月18日に確認した公式情報をもとに構成しています。

書き始める前に決めたいこと

開催概要を書き始める前に、まず次のようなことを主催側で決めておくと、文書に落とし込みやすくなります。

  • 大会の目的(普及・親睦・記録会など)
  • 規模(参加予定人数、会場のコース数)
  • 参加単位(個人参加か、チーム・組単位か)
  • 募集範囲(連盟会員限定か、地域外や非会員も受け入れるか)
  • 開催形式(1日開催か複数日か、雨天時は中止・小雨決行・延期のどれにするか)

これらは、後述する開催概要の各項目(参加資格、募集人員、雨天対応など)に、そのまま反映される内容です。

開催概要に盛り込みたい項目

吹田市グラウンドゴルフ連盟の大会募集要項、富士通スタジアム川崎の大会案内、JGGA(日本グラウンド・ゴルフ協会)主催の全国大会要項を確認したところ、規模の異なる大会でも共通して記載されている項目と、大会の内容に応じて記載されている項目がありました。これらはすべての大会に必須の公式項目というわけではなく、参加者に伝わりやすくするための目安として整理しています。

区分 項目 記載する内容の目安
基本項目大会名正式な大会名称
基本項目開催日(予備日の有無)開催日と、雨天延期などの予備日があるか
基本項目受付時間・開始時刻・終了予定受付・競技開始・表彰式を含めた終了予定を分けて記載
基本項目会場名・住所会場の名称と住所
基本項目参加対象対象となる方の条件(居住地、会員・非会員の扱いなど)
基本項目参加費・支払方法金額(1人あたり/1チームあたり)と支払タイミング
基本項目申込方法・申込期限申込手段(フォーム・電話・申込書など)と締切日
基本項目雨天・荒天時の対応判断方法・判断時刻・確認手段
基本項目問い合わせ先団体名・担当・連絡先
基本項目主催者名大会を主催する団体・個人の名称
大会に応じて目的普及、親睦、健康づくりなど大会の趣旨
大会に応じて主管・共催・後援実際に関係が確定している場合だけ記載。すべての大会に必須というわけではない
大会に応じて申込単位(個人・チームなど)個人参加か、1チーム何人かなど
大会に応じて募集人数・組数定員と、先着順・抽選などの決め方
大会に応じて競技方法・ラウンド数・順位決定方法ホール数・ラウンド数、同一スコア時の扱いなど
大会に応じて表彰対象順位、表彰式への参加が前提かどうか
大会に応じて中止・欠席時の連絡中止の連絡方法、参加者都合の欠席時に連絡してほしい方法
大会に応じて参加費の返金条件主催者都合の中止と、参加者都合の欠席で扱いを分けて記載
大会に応じて持参するもの・施設利用上の注意クラブ・ボールの準備、駐車場の有無など
大会に応じて保険・個人情報の取り扱い実際の加入内容・利用目的を主催者が確認して案内

そのまま書き換えて使える開催概要のひな形

以下は、小規模な交流大会を想定して編集部が作成したひな形です。JGGAの公式書式や、どの大会にもそのまま適用できる完成した規程ではありません。「[ ]」で示した部分は大会ごとに書き換え、選択肢が示されている部分は該当する方針を選んで記入してください。空欄や不要な選択肢を残したまま配布しないよう、確定してから使用してください。年齢制限や登録条件を根拠なく加えないこと、返金・保険・個人情報の項目は主催者が実際の内容を確認して記入すること、連絡先は実在するものを記入することにも注意してください。

[大会名]募集要項

1.目的
[大会の目的を記入。例:地域の交流と健康づくり]

2.主催・共催・後援
主催:[主催団体名を記入]
主管:[主管団体がある場合に記入。ない場合は省略]
共催:[共催団体がある場合に記入。ない場合は省略]
後援:[後援団体がある場合に記入。ない場合は省略]

3.開催日
開催日:[開催日を記入]
予備日:[予備日がある場合は記入。ない場合は「なし」]
雨天対応:[方針を記入]

4.会場
[会場名・住所を記入]

5.当日の時間
受付 [受付開始時刻]〜[受付締切時刻]
開始 [競技・式典の開始予定時刻]
終了予定 [表彰式・閉会式を含めた終了予定時刻]
※進行状況により前後する場合があります。

6.参加対象
[対象地域・会員条件などを記入]

7.申込単位
[個人/1チーム○人など、採用する方式を記入]

8.募集人数・組数
[募集人数・組数、先着順/抽選などを記入]

9.参加費
金額:[1人・1チームなどの単位で金額を記入]
支払方法:[支払方法を記入]

10.競技方法
[ホール数・ラウンド数・個人戦や団体戦の別・同一スコア時の決め方を記入]

11.表彰
[対象順位・表彰式参加の要否を記入]

12.申込方法・申込期限
申込方法:[方法を記入]
申込期限:[日付を記入]

13.雨天・荒天時の対応
判断方法:[判断のタイミングと方法を記入]
確認方法:[確認先を記入]

14.中止・欠席時の連絡
中止の場合:[連絡方法を記入]
欠席の場合:[連絡方法・期限を記入]

15.参加費の扱い
主催者都合の中止:[返金の有無を記入]
参加者都合の欠席:[返金の有無を記入]

16.持参するもの・注意事項
[持ち物・駐車場・服装などを記入]

17.保険・個人情報の取り扱い
保険:[加入状況を記入]
個人情報:[利用目的・写真利用の方針を記入]

18.問い合わせ・申込先
[担当者名・電話番号・問い合わせ受付時間]

上記はひな形です。配布前に、すべての「[ ]」を具体的な内容に書き換え、使わない選択肢は削除してください。

伝わりにくい書き方と改善例

以下は記事用に作成した架空の例です。特定の大会の条件や、全国共通の基準として使えるものではありません。また、「雨天決行」「小雨決行」と「荒天時は中止」は互いに排他的な選択肢ではなく、あわせて定めている大会もあります。

  • 「午前9時集合」だけの案内→受付締切と競技開始が分からないため、「受付8:30〜9:00、競技開始9:00(表彰式終了予定12:00)」のように分けて記載する。
  • 「雨天中止」だけの案内→開催方針はそのままに、判断・発表の時期と確認方法を補う。「雨天の場合は中止します。開催可否は、開催日当日午前7時までに[案内ページ]へ掲載します。確認できない場合は[当日連絡先]へお問い合わせください」のように、いつ・どこで確認できるかを添える(時刻・連絡方法は記事用の例です。実際に対応できる連絡方法を主催者が選んでください)。
  • 「先着順」だけの案内→申込方法や定員が分からないため、「募集人数40名(先着順)。申込フォームまたは電話で、○月○日までにお申し込みください」のように、方法と締切をセットで記載する。
  • 「参加費500円」だけの案内→いつどう支払うか分からないため、「参加費500円(1人)。当日受付にてお支払いください」のように、支払タイミングを添える。

配布前の確認チェックリスト

開催概要を配布する前に、少なくとも次の点を確認してください。

  • 日付と曜日が一致しているか
  • 受付、開始、終了予定が区別されているか
  • 申込期限が開催日より前になっているか
  • 人数と組数に矛盾がないか
  • 個人戦と団体戦、組とチームを混同していないか
  • 参加費の単位(1人・1チームなど)が明確か
  • 問い合わせ先と申込先が正しいか
  • チラシ・申込フォーム・開催概要の内容が一致しているか
  • ひな形の空欄や、使わない選択肢が残っていないか
  • 内容を変更した場合に、参加者へどう伝えるかを決めているか

よくある質問

Q. 開催概要と開催要項は同じものですか?

主催者によって呼び方が異なりますが、いずれも参加者に必要な情報を伝える文書という点では同じ役割を持っています。「開催概要」「開催要項」「募集案内」のどれを使うかは、主催者の慣習に合わせて選んで構いません。

Q. チラシと開催要項は、別々に作る必要がありますか?

必ず分ける必要はありません。小規模な大会では、必要な情報を1枚のチラシ(開催概要)にまとめる方法もあります。競技方法や個人情報の取り扱いなど情報量が多い場合は、概要だけを伝えるチラシと、詳細を記載した開催要項を分けて作る方法もあります。分ける場合は、両方の記載内容を一致させ、チラシには詳細の確認先(開催要項の入手方法や問い合わせ先)を示しておくと親切です。

Q. 保険や個人情報の取り扱いは、どう書けばよいですか?

実際に加入している保険の内容や、申込時に集める情報の利用目的を、主催者自身が確認したうえで記載することをおすすめします。断定的な文言をそのまま流用するのではなく、確認できた事実に基づいて具体的に書くほうが、参加者にも伝わりやすくなります。

まとめ

グラウンドゴルフの大会の開催概要は、参加者が申込みや当日の準備を判断するための文書です。日時・会場・参加費といった基本項目に加え、雨天対応や参加費の扱いなど、大会の内容に応じた項目を整理して記載すると、参加者にとって分かりやすい案内になります。配布前には、日付や人数、申込先などの整合性を確認し、ひな形の空欄や不要な選択肢が残っていないかもチェックしてください。

参考資料

ぐらごる王子

この記事の筆者・監修

ぐらごる王子

世界一位のグラウンド・ゴルフプレイヤー

グラウンドゴルフ国際大会優勝。世界一のプレー経験をもとに、ぐらごるマガジンの記事を執筆・監修しています。YouTube「ぐらごるTV」でも情報発信中。

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