コラム

グラウンドゴルフは海外でも行われている?国際大会と国際グラウンド・ゴルフ連盟(IGGF)を解説

2026年9月9日8分で読めます筆者・監修:ぐらごる王子

みなさん、こんにちは。ぐらごる王子です。

「グラウンドゴルフ(グランドゴルフ)って、海外でもプレーされているの?」という質問を受けることがあります。結論からお伝えすると、日本発祥のグラウンド・ゴルフは、海外でも国際大会や普及活動が行われています。

私自身も、湯梨浜、モンゴル、ポーランドで行われた国際的な大会へ選手として参加してきました。2026年5月に鳥取県湯梨浜町で開催された「グラウンド・ゴルフ国際大会YURIHAMA2026」では、39歳以下男子部門で優勝しています。

ただし、国ごとの競技人口を正確に示す統一的な統計は、今回確認した公式資料の範囲では見つかりませんでした。また、「大会に参加している国・地域」と「国際グラウンド・ゴルフ連盟に加盟している国・地域」は同じではありません。この記事では、この2つを区別しながら、日本生まれのグラウンド・ゴルフが海外とどうつながっているのかを紹介します。

グラウンドゴルフは海外でも行われている

グラウンド・ゴルフは1982年に鳥取県湯梨浜町(当時の泊村)で生まれたスポーツですが、日本国内にとどまらず、アジア・ヨーロッパ・オセアニア・北米など、複数の国・地域で大会や普及活動が確認できます。後述するとおり、湯梨浜町・モンゴル・スペイン・ポーランド・中国など、さまざまな国・地域で国際大会が開催されてきました。

「世界的に人気のスポーツになった」とまでは言い切れませんが、日本発祥のグラウンド・ゴルフが国境を越えてプレーされているのは確かな事実です。

国際グラウンド・ゴルフ連盟(IGGF)とは

この国際的な広がりを支える組織が、国際グラウンド・ゴルフ連盟(英語表記:International Ground Golf Federation、略称:IGGF)です。

2019年、鳥取県湯梨浜町で開催された「国際グラウンド・ゴルフ湯梨浜大会」の場で、参加国の間でIGGF設立について合意がなされ、同年5月24日に連盟の規程が施行されました。事務局は日本国東京都に置かれ、公式用語は英語と日本語です。

規程では、IGGFの目的を「日本発祥のスポーツであるグラウンド・ゴルフの理念を正しく世界へ発信し、世界各国への普及振興を図ることで、生涯スポーツ社会の実現や国際大会開催による交流親善活動を推進し、明るく豊かな国際社会の構築に貢献すること」としています。主な事業は、世界各国への普及、国際ルール・国際用具基準の制定、国際大会の開催、指導者の育成、用具の認定、広報活動などです。

IGGFを構成する国・地域

2026年5月30日に開催されたYURIHAMA2026の参加国代表者会議では、IGGFは正式加盟4、準加盟2の合計6つの国・地域で構成されていると説明されました。

区分 国・地域 概要
正会員 日本、モンゴル、スペイン、台湾 国・地域を代表するグラウンド・ゴルフ統括団体
準会員 ポーランド、ハンガリー 国・地域を代表する統括団体ではないが、IGGFの目的やルールに賛同して加盟したグラウンド・ゴルフ団体

準会員は、国・地域を代表する統括団体ではないものの、IGGFの目的やルールに賛同して加盟したグラウンド・ゴルフ団体です。参加国代表者会議では、国レベルの統括組織がない場合、複数のクラブによる連合体として申請する方法も説明されています。

ここで注意したいのは、「大会に参加している国・地域」と「IGGFに加盟している国・地域」は別だという点です。後述するYURIHAMA2026には韓国・アメリカ・オーストラリア・ドイツ・スロバキアからも選手が参加していますが、これらの国・地域がIGGFに正式加盟しているわけではありません。参加国代表者会議では、韓国代表からIGGFの事業内容や会費、加盟について質問があり、JGGA側から加盟を歓迎する考えが示されましたが、2026年5月時点で韓国がIGGFに加盟しているわけではありません。

海外ではどのような国際大会が開催されている?

IGGF発行の資料「世界へ広がるグラウンド・ゴルフ―写真で見る国際大会―」では、これまで以下のような国・地域で国際大会が開催されてきたことが確認できます。

国・地域 開催都市・大会例
日本 鳥取県湯梨浜町「国際グラウンド・ゴルフ湯梨浜大会(YURIHAMA)」
モンゴル ウランバートル、ゾーンモドでの国際大会・国際友好大会
スペイン マドリード国際大会、セゴビア・リリアでのヨーロッパオープン
ポーランド ワルシャワ周辺での「ヨーロッパオープン」
中国 上海での大会(China Taiping Cup)

一度大会が開催されたことと、その国で現在も継続的に競技が普及していることは、必ずしも同じではありません。開催実績はあくまで「グラウンド・ゴルフが海外に広がってきた歴史」を示すものとして捉えてください。

YURIHAMA2026には国外8か国・地域が参加

その発祥地・湯梨浜町で、2010年代から継続的に開催されてきたのが「国際グラウンド・ゴルフ湯梨浜大会(YURIHAMA)」です。2026年は5月30日・31日に、潮風の丘とまりを会場として開催されました。この大会は、2027年に鳥取県で開催されるワールドマスターズゲームズ関西のプレ大会という位置づけでもあります。

YURIHAMA2026には、日本を含む9つの国・地域から選手が参加しました。日本以外の国外8か国・地域は、台湾・韓国・モンゴル・アメリカ・スペイン・オーストラリア・ドイツ・スロバキアです。参加者数は約300人でした(公式資料によって参加者数の表記が異なり、湯梨浜町の発表では307人、IGGF資料では319人とされているため、本記事では約300人と表記します)。

YURIHAMA2026には、IGGFに加盟していない国・地域からも参加者がいました。国際大会への参加とIGGFへの加盟は、別のものであることが分かります。

ぐらごる王子がYURIHAMA2026の39歳以下男子部門で優勝

私、ぐらごる王子(山根颯太)も、選手としてYURIHAMA2026に出場しました。湯梨浜町が公開している部門別成績表によると、30Mカテゴリー(39歳以下男子部門)で、合計61打・ホールインワン1回という結果で第1位をいただきました。

この結果は、あくまで30Mカテゴリー(39歳以下男子部門)での優勝であり、大会全体の総合優勝ではありません。念のため、正確にお伝えしておきます。

公式の成績表は、以下からご覧いただけます。

YURIHAMA2026 成績表(部門別)|湯梨浜町

モンゴルの国際大会にも選手として参加

私は、モンゴルで開催されたグラウンド・ゴルフの国際大会にも選手として参加しました。その様子は、YouTubeチャンネル「ぐらごるTV」で公開しています。

YouTubeで直接ご覧になりたい方は、こちらのリンクからどうぞ。

グランドゴルフ国際大会inモンゴルに参加してきた!(ぐらごるTV)

公式資料では、モンゴルのウランバートルやゾーンモドで複数の国際大会が開催された実績を確認できます。また、モンゴルはIGGFの正会員です。

ポーランド大会で感じたヨーロッパとのつながり

2026年9月には、ポーランドで開催されたグラウンドゴルフ大会にも参加しました。海外のプレイヤーと同じ会場でプレーし、直接交流できたことは貴重な経験でした。

この滞在中、ドイツでグラウンド・ゴルフの普及に携わっている日本人の方と出会う機会があり、インタビューを収録しました。ヨーロッパでも、日本人がグラウンド・ゴルフの普及に関わっているケースがあることを、身をもって知る機会になりました。

公式資料では、2019年にポーランドのワルシャワでヨーロッパオープンが開催されたことが確認できます。私自身も2026年9月にポーランドで開催された大会へ参加し、現地のプレイヤーと交流しました。

国際大会への参加経験から分かったこと

ここからは、実際に複数の国際大会へ参加してきた私自身の実感を踏まえた考察です。

まず感じるのは、国や言語が違っても、同じルールでプレーできるグラウンド・ゴルフというスポーツを通じて、自然に交流が生まれるということです。国際大会は勝敗を競う場であると同時に、参加国代表者会議のようなかたちで、各国の関係者が顔を合わせて意見を交わす交流の機会にもなっています。

また、日本で生まれたグラウンド・ゴルフが、モンゴルやスペイン、ポーランドなど各国の団体やプレイヤーとの接点になっていることも、実際に足を運んでみて実感した点です。一方で、海外での普及状況は国や地域によって異なる可能性がありますが、今回確認した資料では、国ごとの競技人口や普及規模を同じ基準で比較することはできません。

この先、グラウンド・ゴルフが海外でどこまで広がっていくかを断定することはできませんが、IGGFという枠組みが整備され、日本だけでなくモンゴルやスペイン、ポーランドなどでも大会が開催されていることを踏まえると、今後も国境を越えた交流の機会が続いていく可能性があります。

まとめ

この記事の要点をまとめます。

  • 日本の湯梨浜町で国際大会が開催されているほか、モンゴル・スペイン・ポーランド・中国など、海外にも国際大会の開催実績がある
  • 国際グラウンド・ゴルフ連盟(IGGF)は2019年に設立され、正式加盟4(日本・モンゴル・スペイン・台湾)、準加盟2(ポーランド・ハンガリー)の計6つの国・地域で構成されている
  • YURIHAMA2026には、国外8か国・地域と日本から約300人が参加した
  • ぐらごる王子はYURIHAMA2026の39歳以下男子部門で優勝した
  • ぐらごる王子はモンゴルとポーランドの国際大会にも選手として参加している
  • 「大会参加国」と「IGGF加盟国」は同じではない

2027年には、鳥取県で「ワールドマスターズゲームズ2027関西」も開催されます。グラウンド・ゴルフが国境を越えて広がっていく様子を、これからも発信していきたいと思います。

【ボランティア募集】ワールドマスターズゲームズ2027関西 鳥取県開催のグラウンド・ゴルフ競技を一緒に支えませんか?

参考資料

ぐらごる王子

この記事の筆者・監修

ぐらごる王子

世界一位のグラウンド・ゴルフプレイヤー

グラウンドゴルフ国際大会優勝。世界一のプレー経験をもとに、ぐらごるマガジンの記事を執筆・監修しています。YouTube「ぐらごるTV」でも情報発信中。

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