コラム
グラウンドゴルフの健康効果とは?協会調査でわかった3つのこと【転倒予防・ロコモ対策】

こんにちは、ぐらごる王子です。(公社)グラウンド・ゴルフ協会3級普及指導員としても活動しています。
「グラウンドゴルフは健康にいい」とよく言われますが、実際にどんな効果があるのか、データで見たことがある方は少ないのではないでしょうか。この記事では、日本グラウンド・ゴルフ協会(JGGA)が実施した公式の健康調査をもとに、グラウンドゴルフが体と心にどう働きかけるのかを、数字で分かりやすく紹介します。
調査の概要
この調査は、JGGAが平成27年度に実施したもので、グラウンド・ゴルフ愛好者266名(男性175名・女性91名)と、グラウンド・ゴルフを行わない一般高齢者259名(男性122名・女性137名)、合計525名を対象に、身体特性や移動機能を比較しました。
調査を担当したのは、JGGA副会長・スポーツドクターの三村圭美氏、目白大学保健医療学部教授の佐藤広之氏、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の宮下政司氏、東京工科大学講師の藤平杏子氏という、医学・スポーツ科学の専門家チームです。
わかったこと①:ロコモ度1・2のリスクが40%以上低い
「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」とは、筋肉・骨・関節・神経など運動器の働きが低下し、「立つ」「歩く」といった移動機能が衰えている状態のことです。進行すると介護が必要になるリスクも高まります。
調査では「立ち上がりテスト」「2ステップテスト」「ロコモ25」の3つのテストでロコモ度を判定。その結果、グラウンド・ゴルフ愛好者は一般高齢者と比較して、ロコモ度1・2と判定されるリスクが40%以上低いことがわかりました。
| 一般高齢者 | GG愛好者(プレー2時間未満/回) | GG愛好者(プレー2時間以上/回) | |
|---|---|---|---|
| ロコモ度1のリスク | 1.00 | 0.46 | 0.36 |
| ロコモ度2のリスク | 1.00 | 0.37 | 0.56 |
一般高齢者のリスクを1.00とした場合の相対値です。プレー時間が長いグループほど数値が下がっている項目もあり、日常的にグラウンドゴルフを楽しむことが移動機能の維持につながっていると考えられます。
わかったこと②:歩幅が大きい=転倒予防につながる
調査では「2ステップ値」(大股で2歩歩いた距離を身長で割った値)も比較されました。結果は、一般高齢者が1.31だったのに対し、グラウンド・ゴルフ愛好者は1.46(プレー2時間未満)・1.43(プレー2時間以上)と、いずれも上回っていました。
歩幅の大きさは、下肢の筋力やバランス機能と関係しており、歩幅が小さくなることは歩行速度の低下・移動機能の鈍化・転倒リスクの増加につながるとされています。グラウンドゴルフを続けることで日常の歩数や身体活動量が増え、下肢の筋力が保たれていると考えられます。
わかったこと③:心と体の不安感が少ない
心と体に関する13の質問(「全くない:0点」〜「常にある:3点」)の合計得点を比較したところ、一般高齢者が4.5点だったのに対し、グラウンド・ゴルフ愛好者は3.5点と、不安感が少ない結果になりました。
調査では、仲間と一緒にグラウンドゴルフを楽しむことで人と接する機会が増え、体を動かす時間も確保されることが、心身の健康につながっていると考察されています。
消費カロリーについて(正直に)
「1回のプレーで何kcal消費できるか」という具体的な数値は、今回の調査を含め、JGGAから公式に発表された数値を確認できませんでした。歩数や身体活動量の増加は示されていますが、正確なカロリー数を断定的にお伝えすることは避け、この記事では触れないようにします。
まとめ
今回紹介したJGGAの調査結果をまとめると、グラウンドゴルフには以下のような効果が期待できます。
- ロコモ度1・2と判定されるリスクが40%以上低い
- 歩幅が大きく、転倒予防につながる
- 心と体の不安感が少ない
「年齢を重ねても元気でいたい」「これから何か始めたい」という方にとって、グラウンドゴルフは無理なく続けやすい選択肢の一つと言えそうです。まだ始めていない方、家族に勧めたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
👉 グラウンドゴルフ(グランドゴルフ)は何歳から始められる?年齢制限なしって本当?孫・親子で楽しむコツ【2026年】
参考:日本グラウンド・ゴルフ協会「グラウンド・ゴルフが健康に及ぼす効果について」(2026年4月1日現在)

この記事の筆者・監修
ぐらごる王子
世界一位のグラウンド・ゴルフプレイヤー
グラウンドゴルフ国際大会優勝。世界一のプレー経験をもとに、ぐらごるマガジンの記事を執筆・監修しています。YouTube「ぐらごるTV」でも情報発信中。


